１　手足のしびれを改善させるストレッチ体操の必要性

なぜここで、ストレッチかと言いますと・・

圧迫による手足のしびれは、オーバーユース（使い過ぎ）、運動不足、老化による一面を持ちます。

そのため、筋肉、関節、靭帯の疲労を取り、活性化して、「手足のしびれ」を早期に改善させることが必要です。

そこで、手足のストレッチ体操をご紹介します。

２　手のしびれの体操（ストレッチ）　方法と回数

改善すべきポイントは3か所ある。

①脇の下　②肩甲骨　③鎖骨

①脇の下

筋肉で言えば、前鋸筋という脇の下の筋肉をストレッチします。

万歳してスムーズに耳に腕が着くだろうか。なんとか着く、肩が硬くて着かないなら行った方がいい。

写真のように手を組み手のひらを天井に向けます。肘を伸ばし腕を耳のところか、その後ろまで挙げます。

硬くて上がりきらない人は、肘を曲げて手のひらを上に向けて両手を組んでください。

ゆっくり脇の筋肉をストレッチしていきます。

この時、痛いまで伸ばさないでください。

息をゆっくり吐きながらジワーと伸ばします。

突っ張る程度で止め、そのままキープです。

30秒くらいを1~2回左右それぞれに行ってください。

②肩甲骨

肩甲骨は背中が硬くなると動きが硬くなる。

動く方向は広く、全方向に動かします。

肩甲骨が硬い人は、手を使うときに肩甲骨を固めて使うことが多いはずです。

そのため、逆に両手の手の平を壁などに着いて、肩甲骨だけを8の字に動かします。

肩甲骨が硬い人はうまく動かせませんが、小さく8の字に動かし、慣れてきたら徐々に大きく動かしてみてください。

逆回りも行ってください。

1分くらい、ゆっくり回してください。

③鎖骨

厳密には、鎖骨周辺の筋肉組織、第1肋骨なども含みます。

鎖骨の関節が硬くて、反対の肩に手を置くことが難しかったり、痛みを伴うことがある。

肩の水平屈曲。志村けんの「アイーン」のポーズです（笑）

鎖骨周辺の体操

１．鎖骨を包むように軽く手を置きます。（どちらか片方）

２．腕を大きくゆっくり回してください。

３.　首を大きくゆっくり回してください。

反対の鎖骨も同じように行います。

1回に30秒から1分行ってください。

注意点は、しびれが強くなる、痛みが出る動きは避けてください。

腕、首を動かすとき、置いた手は動かさないでください。

３　足のしびれの体操（ストレッチ）　方法と回数

足のしびれる方の特徴は、①骨盤が硬い　②股関節が硬い

股関節のストレッチ

右股関節のストレッチの場合

①体育座りのように床に座り、太ももに胸を着けます。

②胸を太ももにつけたまま、ゆっくりと膝を伸ばして行きます。

③膝を伸ばす限界が来たら、上半身はそのままに、足だけ伸ばして行きます。

④①~③を繰り返し行います。

左の股関節のストレッチも同じく行います。

両足同時に行う場合も同じ要領で行ってください。

回数は、各々３回程度行います。これを１セットとするなら、何度行って頂いても構いません。

骨盤のストレッチ

右に上半身を回旋する場合

①椅子やベットに腰かけます。

②そのまま、上半身を右にゆっくり回旋して行きます。徐々に体重を右のお尻に移動させていきながら、股関節も回旋していきます。

その時、腰が痛くなる。しびれが強くなるなど症状が出てくる場合、痛くない程度に加減してください。

手で回旋するのに手助けしないでください。腰の力だけで行います。やりにくければ、出来る範囲でかまいません。

左への回旋も同じように行います。

それぞれに3回ずつ行ってください。3回を1セットとし、何度行って頂いてもかまいません。

４　最後に注意点

1度や2度、ストレッチをしたからと、ハッキリとした効果があるわけではありません。

時間のかからない、手軽なものですので、隙間時間、お風呂上りなど、毎日行うことで、徐々に体が柔軟性がつきます。

症状が緩和されていくといいですね。

最初にもお話ししましたが、症状が強い重度の場合、これだけで完治するには難しいです。病院や、しびれのみれる整骨院、整体を受診されることをおススメします。

以上、手足のしびれ